Marky

現場の手引き | 無料

大規模修繕の下地調査の進め方

足場が架かってから行う下地調査は、補修数量と工法を決め、精算の根拠になる大事な工程です。調査そのものより「記録の仕方」で後の手間が決まります。ここでは準備から数量集計までの流れを順にまとめました。

最終更新 2026/10/29読む目安 約8分書いた人:施工管理の経験をもとに Marky を作っている開発者

下地調査の目的(何のために数えるのか)

つまり、調査の成果物は「記号を置いた図面」「数量表」「写真」の3つで、この3つが番号や記号でつながっていることが品質です。

見本の Excel をメールで受け取る(無料)

数量表・箇所ごとの明細・是正写真帳の見本(Excel)と、社内説明用の A4 2枚を送ります。登録はメールアドレスだけ。

準備するもの

種類内容
図面立面図(面ごと)、必要なら平面図・屋上伏図。縮尺が入っているもの(長さ・面積を図面から出すため)。コピーまたはタブレットに入れた PDF。
凡例項目ごとの記号・色・単位を 1 枚にまとめて、調査する全員で共有する。見本集をたたき台に、見積の項目名と同じ名前にする。
道具打診棒(テストハンマー)、クラックスケール、マーキング用のチョーク・スプレー(色は凡例と合わせる)、巻尺、カメラ(またはタブレット)、記録用の筆記具。
調査票・集計表面ごとに数量を書き込む表。補修数量集計表のテンプレートの項目を凡例と合わせておく。

調査の流れ

1. 面と階で区切り、順番を決める

南面 1 階から、のように面ごと・階ごとに進めます。足場の層(段)に合わせて横に進むのが効率的で、記録も「南面 3 層」のように位置が言いやすくなります。

2. 目視と打診で劣化を見つけ、現物にマーキングする

ひび割れは目視とクラックスケールで幅を測り、浮きは打診棒で叩いて範囲を確認し、現物に凡例と同じ色でマーキングします。マーキングは、補修する職人さんへの指示でもあり、是正・精算のときに「ここだった」と確認する印でもあります。

3. 図面に記号を置き、写真を撮る

マーキングした位置を、図面に凡例どおりの記号で記入します。写真は「面と階が分かる引き」と「寄り」の 2 枚。図面の記号と写真が結び付くよう、番号を付けるか、撮った順番を面・階ごとに記録しておきます。

4. 面が終わるごとに数量を集計する

1 面終わったら、その面の数量を集計表に入れます。全部終わってからまとめて数えると、記号の見落としや二重数えが起きやすい。面ごとに締めると、見積の想定数量との差もその日に分かります。

5. 増減が大きい項目は、早めに関係者に知らせる

想定より浮きが多い、爆裂が多いなどは、全面終わる前に監理者・お客様に一報を入れると、工法変更や予算の相談が間に合います。

記録のルール(後で困らないために)

記号は「形で数え方、色で工法」

線(m)・面(m²)・点(箇所・穴・枚)を形で分け、工法や幅の区分を色で分ける。白黒コピーされることもあるので、同じ形は線種(実線・破線・波線)でも区別する。

単位は見積の内訳と同じにする

調査の数量をそのまま見積・精算の数量に写せるようにしておく。項目名も「クラック」と「ひび割れ」のような揺れを最初に 1 つに決める。

写真はどの記号のものか分かるように

番号札を写し込む、面・階ごとにフォルダを分ける、または図面の記号を押してから撮る仕組みにする。あとから「この写真はどこ?」を探す時間は、調査そのものより長くなります。

その日のうちに図面と集計表を見直す

マーキングと図面の記号の数が合っているか、面ごとに確認する。翌日に持ち越すと、記憶が薄れて確認できなくなります。

報告書の構成

項目内容
調査の概要調査日・範囲・方法(目視・打診)・調査者。
面ごとの図面記号を置いた立面図。凡例を同じページに入れる。
数量表面ごとの数量と合計。見積の想定数量との増減を並べる。
写真帳代表的な劣化と、増減の大きい項目の写真。図面の記号・番号と対応させる。
工法の提案・所見幅や位置から決めた工法、追加で必要な処理(防錆など)、注意が必要な箇所。

数量の数え方・換算のルールは 下地補修の数量の拾い方 にまとめています。

注意点

見本の Excel と資料を、メールで受け取る

この手引きの内容を実際の Excel で見たい方へ。数量表・箇所ごとの明細・是正写真帳の見本(Excel)と、社内説明用の A4 2枚(PDF)をメールでお送りします。2営業日以内に運営者が手で送ります。売り込みのメールは送りません。

この作業を図面の上で済ませるなら

Marky(マーキー)は、立面図に記号を置くだけで、記号ごとの数量(m・m²・箇所・穴・枚)を自動で集計し、面ごとの数量表と明細を Excel に出す現場向けのアプリです。タイルの曲り・マグサの換算(例:曲り×2)も記号ごとに設定できます。

下地補修の数量の拾い方ひび割れ・浮き・欠損・タイルの数え方と換算、数量表の作り方。開く →是正写真帳・是正報告書の作り方検査の指摘を番号・写真・一覧でそろえる手順。開く →

現場の手引きの一覧 | 無料テンプレート(Excel)